”才色兼備”講座

話題の病気をキッチリ知ろう!ヘルペス

柳生 隆一郎

医療法人遼蓮会 柳生クリニック院長

外科はもちろん内科・整形外科・皮膚科などのさまざまな診療に携わり、患者様と専門家をつなぐパイプ的な役割を担い、総合的な視野で 診察する『プライマリ・ケア』を実践。2007年、谷町4丁目で開業。 健康を維持、増進させるための治療はもちろん、継続的な患者様とのコミュニケーションを通じて「未病」の状態を維持させ、男女を問わず 健康的な老い方いわゆる「アンチエイジング」の実現を目指してまいります。 日本外科学会・日本消化器外科学会・日本消化器病学会・日本癌学会・日本大腸肛門病学会・日本抗加齢医学会に所属しています。 日本医師会認定産業医。

話題の病気をキッチリ知ろう!ヘルペス

今回はヘルペス感染症についてです。

みなさんも風邪をひいたときなどに、唇に小さな水ぶくれができたことなどありませんか?

これは、「口唇ヘルペス」というヘルペスウイルスによる感染症で、

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俗に「熱の花」などと言われたりします。

ヘルペスとは、水ぶくれが集まった状態のことなんですね。

 


 ヘルペスウィルスってどんなもの?


人間に感染するヘルペスウイルスは8種類が知られています。

特に身近なのは、単純ヘルペスウイルス1型と2型です。

1型は、口唇ヘルペス、ヘルペス性歯肉口内炎等を起こすウイルスで日本人の70-80%が、2型は性器ヘルペスを引き起こすウイルスで2-10%が感染しているといわれます。

 

 
ですから、ふつうの口内炎と思っていても実はヘルペス性歯肉口内炎である場合があります。
これは適切な治療で口内炎の痛みも早急に軽快します。

 

一般的に知られた病気では、水ぼうそうも「水痘・帯状疱疹ウイルス」というヘルペスウイルスの1つが原因で起きる病気です。
ヘルペスウイルスは、感染していても普段は症状が出ない人も多いのです。

ところが、ストレスや過労で免疫力が落ちると活動を始め神経を伝って皮膚や粘膜に悪さをしますので注意が必要です。

 


 最近増えた?「水痘・帯状疱疹ウイルス」 


最近診察していて老若男女を問わず多いと感じるヘルペス感染症が、「水痘・帯状疱疹ウイルス」による帯状疱疹です。
帯状疱疹とは、主に体の片側に痛みを伴った赤い発疹(ブツブツ)、水ぶくれが帯のようにできた状態です。

 


日本では幼少のときなどに「水ぼうそう」にかかる人が多いようです。水ぼうそうは発熱と全身に水ぶくれを起こしますが、水ぶくれはやがてかさぶたになり、通常2週間ほどで治ります。

 


しかし、水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内からいなくなるわけではありません。実は何十年も体の中に隠れて(潜伏して)おり、年を重ねて免疫が低下してくると「帯状疱疹」として発症することもあるんですね。

そして前述しましたように免疫力が落ちると、神経を伝って発疹をつくるので神経痛が起こるのです。ここで治療が遅れたり、重症化すると発疹が治った後も神経痛を残す可能性があり、後々神経痛に悩まされることになりますから、早めに医師に相談してくださいね。


治療は抗ウイルス薬の内服が一般的ですが、重症化すれば入院が必要な場合があります。

 


たとえば、「ニキビか吹き出物かな?」と思っても、もし痛みを伴う発疹であれば皮膚科を受診することをおススメします。
また水痘のワクチンを50歳以上の人に接種すると、帯状疱疹や帯状疱疹後の神経痛予防になるといわれます。

 


いずれにしてもストレスや疲れがたまっている時には思わぬ症状が発症したりします。
自分で決めつけないで早めに医師に相談して、美容・健康管理を心掛けてくださいね!

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