vol7 姿月 あさと
PROFILE

姿月 あさと

1970年大阪市生まれ。

1987年宝塚歌劇団に入団。花組から月組そして新生宙組初代トップスターとして絶大な人気を誇った。

退団後はボーカリストとして活躍。

5、6月には宝塚100周年を記念したОG公演への出演が決まっている。

HP:http://www.shizukiasato.net/

宝塚歌劇団 退団からの15年
困ってはじめてできること…

宝塚歌劇団を退団して今年で14年目になります。早いですね。宝塚では音楽学校時代から歌劇団在籍時を通じて歌やダンス以外にもあらゆることを学びました。特に、人と人とのマナーには厳しかったですね。
 そして大好きな歌をもっと本格的に究めてみたいという気持ちが大きくなって思い切って飛びだしました。
 退団してすぐに結婚、夫の仕事の関係でインドネシアとオーストラリアで4年間過ごしたのですが、今考えてみるとそれが本当によかったと思います。

何かをしようと思ったら困ること

宝塚時代の姿月あさとを全く知らない人ばかりの中で次に自分自身のやりたいことをじっくり考えることができたのですから。まあ、言葉が通じないということはかなりしんどかったですけど。でも人間必要に迫られるとできるもので、インドネシア語は日常生活で困らない程度にはできるようになりました。何かをしようと思ったら困ることですね。
英語は夫が代わりに話してくれたので全く上達しませんでした。今、歌手としていろんな方とお会いしたり、歌詞を理解したりする上でやはり英語の必要性を感じています。今の目標は英語をマスターすることですね。常に目標を持って生活することの大切さは痛感しています。

日本の良さを見直したい…

四季のない国に行って日本の四季の素晴らしさを実感したことも大きな経験でした。夏と冬が逆なので、クリスマスが夏なんです。サンタクロースが海パンをはいていたのにはびっくりでした。固定観念を取り除くことの大切さも学びましたね。
 最近は、ヨーロッパとかに行く機会があって、それぞれの国の伝統とか良さがあるように、今度は自分自身の日本人としてのアイデンティティーのようなものを歌の世界で見つけたいと思っています。子どものころに聞いていた童謡であったりアニメの主題歌とか、今聞き直すとすごく素敵なものがいっぱいあります。それらをもういちどきっちり歌っていきたいですね。自分の足元をきっちりと見つめ直すことからこれからのことが見えてくると思います。

無理なく自然にできること…

健康管理もそうですね。私はこれといって何もしていないのですが、毎日何かをするということではなく自然に無理のないように何かをするタイプです。たとえばスキンケアですが、パックをしながら掃除をするとか、洗い物をするとか、“しながら美容”で時間を有効に使っています。化粧品はいいといわれるものでも自分の肌に合う合わないがあるので、友人に聞いたりして試しながら使っています。
健康に気をつけていることは、骨盤に悪い影響があるといわれて足を組むのをやめたことですね。最初はむずむずしたけれど、なれると何ともありません。みなさんも家でテレビをみるとき、同じ方向からばかり見てませんか?これってやっぱり身体によくないみたいです。時々家族で席替えをすることをお勧めしたいですね。歌うことを職業にしているとそんな些細なことが気になってくるんです。

何をやるにも自分の仕事と重ねて考えてる

食事もそうです。味の濃いものは歌をうたうときに口に味が残って気持ち悪いので、家を出るときに豆腐とかゆで卵とか味のうすい食べやすいものを持っていくんです。タンパク質もあっておすすめです。
 そんな感じで私の場合、常に何をやるにも自分の仕事と重ねて考えてしまうのですが、でも結局は、それが一番なんじゃないでしょうか。