vol9 山岡住職
大阪にある恋愛成就のパワースポット
夏の訪れを告げる風物詩

 夏の訪れを告げる風物詩「愛染まつり」は、毎年6月30日から7月2日に大阪市内の愛染堂 勝鬘院(あいぜんどう しょうまんいん)で行われる夏祭りです。
祭り期間中に特別ご開帳される愛染堂のご本尊・愛染明王は良縁成就、夫婦和合、商売繁盛のご利益が篤く、愛染まつりは縁結びと商売繁盛を願う人々で賑わいます。
 関西で一番最初に夏祭りのトップを切って行われる愛染まつりは、天神祭り、住吉大社のお祭りに並ぶ「大阪の三大夏祭りの1つ」としても有名で、連日夕方から境内と参道にたくさんの夜店が出て、大変な賑わいを見せます。

夏の訪れを告げる風物詩

 お正月からの半年間、知らず知らずのうちに身に付いた罪や災い、そして夏に向けて流行る病気を祓い落として心身共に健康に過ごしていけるように、古来から「夏越しの祓え」は行われてきました。愛染まつりでは、初日(6月30日)夕方5時から、豊臣秀吉公の再建による多宝塔(国の重要文化財)にて、四天王寺の管長猊下および高僧たちが大集結して荘厳な大法要を営みます。

夏の訪れを告げる風物詩

 愛染堂 勝鬘院は、西暦593 年に聖徳太子によって建立されたお寺です。当初は、庶民救済の中心地として、あらゆる薬草を植えて病に応じて広く人々に与え、人間の病気への恐れや苦しみを除きたいという聖徳太子の意向を実践する「施薬院」の役割を果たしていました。現在もその名残で、境内には数種類のハーブが植えられています。
 時代がくだり、金堂に縁結び・夫婦和合のご利益が篤い愛染明王がご本尊として奉安され、そのご縁により現在は「愛染堂」または「愛染さん」と称されています。境内にある「愛染めの霊水」は飲むと恋愛が成就するといわれ、女性のお参りの方が毎年たくさん訪れます。

夏の訪れを告げる風物詩

 金堂の裏にそびえ立つ「多宝塔」は戦国時代の大阪石山寺の戦いの際に織田信長に焼かれてしまいましたが、その後、1597年に豊臣秀吉によって再建され、大阪市内最古の木造建造物の二重の塔として、国の重要文化財(旧 国宝)に指定されています。秀吉が他国へ出陣する際に勝利祈願のために奉安したと伝えられる大日大勝金剛尊(ご利益は勝利開運・厄除招福)や十二天を描いた極彩色の壁画や柱絵が現存しています。
 愛染明王と大日大勝金剛尊は、普段は秘仏で見ることはできませんが、愛染まつり期間中(6月30 日~7 月2 日)のみご開帳しておりますので、是非ご縁を結んでくださいませ。

樹齢数百年 縁結びの霊木

「愛染かつら」は樹齢数百年といわれる縁結びの霊木です。
その由来は、どっしりとした桂の木に華やかなノウゼンカズラの蔓が巻きつく様子が男性に寄り添う女性の仲むつまじい姿を連想させることから、「縁結びの霊木」として崇拝されるようになったといわれています。
松竹映画「愛染かつら」で、主人公とヒロインが「愛染かつら」の前で愛を誓う名シーンは今でも感動を誘います。原作となった小説の作者・川口松太郎は愛染堂(勝鬘院)の近くに住んでいて、この「愛染かつら」を題材にして小説を書きました。
桂の葉の形はかわいいハート型、ノウゼンカズラの花は艶かしい朱色をしていて、まさにラブラブのムード満点で、境内には良縁成就を願う女性の姿が絶えません。
「愛染(あいぜん)まつり」では、「愛染かつら」の造花を髪に飾り、お揃いの浴衣を着た12 人の愛染娘たちが、愛染まつり期間限定の「愛染かつらの花守り」(大2,000 円 小1,000 円)を授与しています。

昔の風情を浴衣姿の愛染娘たちで再現

 愛染まつりの初日に「宝恵(ほえ)かごパレード」が行われます。宝恵かごの名前の由来は、江戸時代の年号「宝永(ほうえい)」です。この宝永年間に芸妓(芸者)さん達たちは、駕籠に乗って愛染堂にお参りし、紋入りの提灯を奉納したことが起源となっています。駕籠というのは今でいうタクシーのようなものです。そんな昔の風情を浴衣姿の愛染娘たちで再現したのが「宝恵かごパレード」です。十数年前までは芸者さん達が「宝恵かご」に乗って参詣し、現在は清楚で可憐な愛染娘がパレードします。
 「宝永」に「宝恵」という字を当てているのは、「宝と知恵を授かりますように…」という願いが込められているからです。華やかな「宝恵かご」がズッシリと重たそうに見えるのはきっと皆さんの大切な願いを乗せているからなんでしょうね。

昔の風情を浴衣姿の愛染娘たちで再現

「愛染まつり」を機に浴衣を着始めることから、関西で一番最初に浴衣を着る夏祭りとして「愛染まつり」は別名「浴衣まつり」と呼ばれています。祭開催中には浴衣で来られた方へ愛染娘からのプレゼント「ラブ・ブレスまき」などもご用意しておりますので、ご来場の際には是非とも浴衣でお越しください。

店舗情報 店舗情報
愛染まつり
6月30日〜7月2日
入場無料・雨天決行

お問い合わせ

愛染堂勝鬘院あいぜんどうしょうまんいん
〒543-0075 大阪市天王寺区夕陽丘町5-36
tel. 06-6779-5800
www.aizendo.com